壁断熱施工はこうしないと効果激減!

皆さんも壁に断熱材が入っているのはご存じと思われます。

しかし何が入っているかまでは知らない方が多いのでは?

「グラスウール」「ロックウール」と言う綿をビニールで巻いた布団の様な物が一般的ですが最近では「発泡ウレタン吹付」も増えてきました。

 この断熱材は断熱効果、気密性も高く良い商品ですが気になるのはグラスウールの2倍近くコストが掛かる事と例えば「雨漏りしてしまった」とか「シロアリが付いてしまった」などに気付くのが遅れてしまう恐れや先でリフォームしたりするにも手間がかかります。(-_-;)

なのになぜ「グラスウール」ではなく「発砲ウレタン吹付」が増えているのか?

正直どの断熱材を選んでも一番は施工者の知識と技術に架かっています。

木造の外壁内は設備機器の補強材や筋交い、電気配線、給水管など凹凸が沢山あります。

 発泡ウレタンは液体を吹き付けて、その吹き付けたものが膨らんで発砲スチロールのようになって固まります。

元が液状なので壁の隅々まで入っていくので隙間もなく性能が出しやすいと思います。

「グラスウール」は綿がビニールで巻かれたものです

なので障害物があると凄く施工が難しい、というより面倒くさい(-_-;)

 しかし先でも言ったように「グラスウール」はコストを抑えることが出来ます、ここは職人の知識と技術の見せ所です

どんなに丁寧に入れても見えなくなってしまうのが残念ですがしっかり入れていきます。

現在、宇部市でフルリフォームを行っている現場です。


この外壁に「グラスウール」を入れます

上になる方の表ビニールと裏ビニールを綺麗に剥いで綿を裏ビニールで包みます

こんな感じ(わかりづらくてごめんなさい)桁の下端にしっかり押し付けて隙間が出来ないように手でなじませてビニールだけを止付けます

ここで気を付けるのは綿を柱とビニールの間に挟まないこと下地が膨らんで仕上りが悪くなります。入隅は壁ボードを張るために木が打ってあるのでその後ろにもしっかり入れてなじませます

隙間があると能力低下です(-_-;)表ビニールをピーンと張って留め付けます電気ボックスです    

ボックス背面にも隙間が出来ないようにしっかり綿を詰めます隙間は厳禁!しっかりなじませて表ビニールを張って完了

※下端ビニールも下地材に止付けとくと隙間風が入らない

ここまでしっかり入れて表ビニールをしっかり張れば

「グラスウール」は十分な壁断熱性能を発揮します

 昔の建物は「入っとけばどうでもいい」みたいな隙間だらけの施工や入ってないものもあります

リフォームしていると凄く思います「寒かったやろうな~」って!


快適に暮らすには性能が不可欠です

壁断熱材だけは出来上ってからでは入れることが出来ないです

暑さ、寒さで後悔しないよう初めにしっかり入れることをお勧めします。


無理に高価な断熱材を使わなくても「グラスウール」で大丈夫!

なにかあっても取外しは容易ですし何度も言いますがコストを抑えれます


※弊社は天井、壁はグラスウールを選んで施工しています


今回は以上です


ご質問など有りましたらお気軽にご連絡ください。


                         棟梁 矢野健二